2014/03/14

オデュッセイア 上


イリアスを読んだのでついでにオデッュセイアも読んでみた。

オデッュセイアはトロイ戦争の後日談で、オデッュセウスが帰還するまでの物語となっている。セイレーンの誘惑などが有名だろう(ただ実際に読んでみると実は1ページに満たない扱い!)

まだ読んでいないがユリシーズの元ネタでもあるらしい。またパイエケス人の王女の名前はナウシカアだったりもする。

第一歌 神々の会議。女神アテネ、テレマコスを激励する

アテネがゼウスに進言し、カリュプソの島で足留めされているオデッュセウスを帰国させることが決議される。アテネはオデッセウスの息子テレマコスを激励し、母に求婚する横暴な求婚者達と対決すべく奮起させる。

第二歌 イタケ人の集会 テレマコスの旅立ち

テレマコスは集会を行い領民の支持を求めるが、求婚者達の圧力の前に失敗。アテネはオデッュセウスの親友メントルに扮しテレマコスを助け、彼と共にピュロスへ船出する。

第三歌 ピュロスにて

テレマコスはピュロスにてネストルに歓待されるが、彼は早く帰国したため消息を知らない。ネストルはスパルテのメネラオスを訪ねるように勧める。

第四歌 ラケダイモンにて

スパルテにてメネラオス、ヘレネ夫妻の歓待を受ける。メネラオスはエジプトに漂流した時に、海の翁プロテウスからアカイア勢の消息を聞いたが、オデュッセウスについては生存しているとしか判らない。一方で求婚者達はテレマコスの帰途を狙って暗殺を計る。

第五歌 カリュプソの洞窟。オデッュセウスの筏作り

神々の会議の結果がカリュプソに伝えられ、カリュプソはやむなく従う。オデュッセウスは筏を作り海にでるが、ポセイダオンに見つけられ破壊される。海の女神レウコテエの情けでパイエケス人の国スケリエ島にたどり着く。

第六歌 オデュッセウス、パイエケス人の国に着く

アテネはパイエケス人の王アルキノオスの王女ナウシカアに翌日衣類の洗濯にいくようすすめる。洗い場近くで眠っていたオデッュセウスは、女達の声で目覚め、助けを求める。ナウシカアは着物と食事を与え、町へ連れて帰る。

第七歌 オデュッセウス、アルキノオスに対面す

王女は人目を避けるため、オデュッセウスを途中で足止めする。オデッュセウスは王女とアテネの指示通り王と王妃に歎願し、翌日帰国させてもらう確約を得て、その夜は王宮に泊まる。

第八歌 オデュッセウスとパイエケス人の交歓

アルキノオスは集会を催し、オデュッセウスを国許へおくること、餞別を贈ることを決議する。宴席で楽人がうたうトロイエ戦の物語を聞いてオデッュセウスは落涙しする。アレスとアプロディテの密通の物語に続く、木馬の計の物語で再び落涙し、アルキノオスから素性を訊ねられる。

第九歌 アルキノオス邸でオデッュセウスの語る漂流談、キュクロプス物語

アルキノオスの問いに、オデッュセウスは遂にわが身の素性を明らかにし、これまでの漂流の物語の一部始終を語る。最初にキコネス人の国を荒らしたこと、ついで隻眼の巨人キュクロプスの国での冒険、多くの部下が食われながら、奇略によってその眼を潰し、辛くも脱出する話。

第十歌 風神アイオロス、ライストリュゴネス族、およびキルケの物語

風の神アイオロスの島に着き厚遇されるが、せっかく風を封じ込めてくれた袋を、部下が宝物と邪推して開けたため嵐となり、帰国寸前にアイオロスの島へ逆戻りしたこと。ついでキュクロプス族に似て野蛮なライストリュゴネス族の国に着き、多くの部下を失う。次に女神キルケの島で危険に遭うが、神ヘルメイアスの助けで救われ、1年を過ごす。キルケは彼に向って冥界へ行って、テイレシアスの霊から帰国に関する予言を聞けと支持する。

第十一歌 冥府行

冥府でテイレシアスが帰国のことを予言する。母の霊に留守宅の事情を聞く。次に高名な女性にあったこと。夜も更けるが王の頼みで話を続け、アガメムノン、アキレウス、アイアスら旧友、タンタロス、シシュポス、ヘラクレスら著名な英雄の姿も見た話。

第十二歌 セイレンの誘惑。スキュレとカリュディス、陽の神の牛

一旦キルケの許へ帰って再び出発する。歌う魔女セイレン、怪物スキュレ、魔の縁カリュブディスを経てトリエキエの島に達する。ここで飢えた部下たちが禁断の牛を殺したため、嵐に遭って部下は悉くしに、オデッュセウスひとりカリュプソの島に着く。漂流談終わる。

**WhatsAppの買収について

FacebookはWhatsAppを190億ドルで買収した。WhatsAppはユーザから年に1ドルを徴収する代わりに広告を出さない。Facebookは必ずしも広告がマネタイズに必須な訳ではないとし、この方針を維持する模様だ。経営もしばらくは独立させたままで行う。

この買収はソーシャルネットワーク界での予防的戦略だと言い、賢い選択だという。しかし同時にそれはバリュエーションとは関係のない事だとも言われている。2018年までに年に10億ドルを稼ぐようになるが、やはり長い時間で考えると理解するのは難しいかもしれない。

**エマージングマーケットに戻るには時期尚早

株や通貨は過去2年間に比較して安い水準にある。しかしエマージングマーケットはファンダメンタルズの改善を迫られている。デレバレッジを行い、輸出主導から転換することは少なくとも短期的には従来より低い成長率になる。