2014年も大雪だなんだといっているうちに4月に入り四半期の一つが過ぎたが、年初に立てた計画は粛々と実行されているだろうか。
私の2014年は仕事を改めて力を入れるというものであり1月から早速だが色々と試したが、3ヶ月と短期間でも効果は想定してた以上に大きいと感じている。
■何を学んでいるかは事後的にしか解らないので
アイデアそのものが間違っていなくとも実戦に落とし込む際は現実的な制約を受ける。ここで純粋なアイデアにも実行という観点からそぎ落とされる部分が出てくる。
アイデアがどの範囲ならば適用できるかというのは実戦で試してみるしかない。特に自分がその変数の中心にいるなら避けて通ることはできない。
1月から2月にかけてはその試行錯誤が続き、勝ったものもあれば負けたものもあったが(質的な意味で)3月くらいになるとその線引きが見えてきてだいぶ洗練された形になってきた。
『待つのも相場』なんて格言があるが、これはむしろ『待つのが相場』が正しい。
チャンスに見えるようなものでも、実際はそれほどのものでもなかったりするのが大半である。それらに全て手を出していると本物のチャンスが来た時に手が出せない(本当に信じられないくらい良くある)
ではどうするか。範囲から外れていそうな部分は思い切って捨てることである。より真実に近いことを述べれば『捨てざるを得なくなる』である。
出来るはずだ→とりえあずやってみる→さらに多くやってみる→どうもトータルで見ると上手くいかない(問題が確率的事象を含むので)→アイデアを修正する
こういった道筋になる。今回の場合で言えば細かい時間や本当に重要な銘柄以外はみんな捨てた(諦めさせられた)
時間をかけて待っていればだいたいは本当の中心になる前に脱落するし、逆に残ったものはやる前から勝ったと思える形を形成してくる。美しさを心の底から感じる場面だ。
今回は『待つ』というのがアイデアだったがそこにあったのは『防御力の向上』で、それによる『期待値の大幅な改善』であった。
こういうものはアイデアとその試行というものに導かれるものだが、それは事後的にしか知る事ができない。だから面白い。
■エッセンスと実践の間
孫子の『勝ち易きに勝つ』というのも目の前にある中途半端な、あるいは上手くやれば勝てそう、という誘惑を見送るというところに本質がある。だが現実的にはこの誘惑に抗すのは難しいし、そもそも場合分けもできていないことがほとんである。
もう一歩踏み込めば世の中に孫子のようなエッセンスを説く本は多い。それは2500年前から変わらない。だが実践をどうやって行うのかということが落ちている場合がほとんどであるし、どうもその過程の話をするのは一段低くみられている印象がある。
しかし大半の人にとって必要なのはどう実装すべきか、環境を整えるのか(デザインといっても良い)といった部分だろう。現在も過去も含め時代に縛られた具体的な実践方法の事例からメタ化を行い、そこを改めて現代に焼き直す必要がある。
4月以降はいま持っているものがどの程度良いのか、余計な部分がないか、付け加える部分がないか、漏れはないか、継続性etcを確かめることになる。
いずれにしても一つのアイデアを試行錯誤して良い結果に持っていくといのは面白し、まだまだやれる範囲はあることに気付く。仕事に新たな気持ちで取り組んでみると意外な発見があるかもしれない。
**中国に立ちはだかる負債の壁
リーマンショック後の中国の負債の拡大は企業部門で顕著である。またシャドーバンキングなども増えている。中国発の金融危機は起きるだろうか?中国当局には2つの選択肢がある1つは現在の負債拡大を続ける。しかしこれは将来の問題を大きくさせる。2つは構造改革を進める。こちらは投資が減り思わぬ減速に繋がる可能性がある。
**シャドーバンキングは不動産危機のリスクになりうる
中国は過去20年うまく政策を取ってきており世界もそれを信じている。しかしもし不動産価格が急落したらどうなるだろうか。デベロッパーによる理財商品のデフォルトが大量に起こる。元の下落も起こるだろう。資本規制と不動産価格下落はシャドーバンクに影響するだろう。人々は政府の意志ではなくベイルアウトの能力に慣れすぎている。
**フリーランスの増加は好ましい
英国では今後3年間でフリーランスが政府部門で働く人を上回ると予想さており、政府部門の縮小は先進国共通の現象である。イタリアやギリシャを見て解るとおり、特定の保証や年金を求める人達には依存をもたらすので、この潮流は歓迎すべきである。今後は大企業もオートメーションで縮小傾向になり、より小さい集団が大事になる。この移行は教育に影響する。フリーランスはオールラウンダーであることが求められるので、特に技術、キャッシュフリー、アカウンティングなどのビジネス知識が必要になる。フリーランサーは必ずしも人を雇うわけではないが、ジョブズもゲイツも最初は起業家であった。
**顧客に苦慮するMonsanto
Monsantoに反対する人は、遺伝子組み換えを利用し食糧業界に君臨し農家の生殺与奪権を握るとしている。賛成する人は生産性向上を評価し人口増加に立ち向かう力だとしている。CEOは問題を正確に理解しているが、一般の人は実際の農業と技術について知らなく感情的に反応しているだけだとする。株式市場では2003年の2億6700万ドルの利益から25億ドルに伸びたことを評価し10倍の株価になっている。Monsantoは1901年にサッカリンの会社として起業され、ベトナム戦争では枯葉剤を、1976年には除草剤を開発した。1982年に初めて遺伝子組み換えに成功し、2000年に特許が切れた際に遺伝子組換種に大きく舵を切った。