ちょうど旅行があったので、そこで出てきた検索キーワードを書いて調べてみた。やってみた。
■ルキウス・ドミティウス・アウレリアヌス
スプリトがディオクレティアヌスの隠遁地で現在も観光地になっているということで、そのちょっと前から読んでおこうと塩野七生を読む。アウレリアヌスがめちゃくちゃ格好良い。とにかく決断が速く、その速攻する姿に飛行機の上で興奮した。
歴史の面白さはこういった突出した人物に会えることなんだなと改めて知る。
在位期間は270年~275年。当時のローマ帝国はガリア帝国、パルミラ王国と勝手に作られて3分されていたが、即位してすぐにゲルマンとゴート族を蹴散らしたあとパルミラを征服、ガリア帝国は無血開城させた。世界の修復者の異名を贈られる。
最期は秘書官に暗殺される。
■紅の豚
ドゥブロブニクが舞台がということで見る。昔みたと思っていたがどうも初見だった。『飛べない豚はただの豚』が有名だが個人的にはジーナの台詞の方がぐっとくる。
ここではあなたのお国より、もうちょっと人生が複雑なの。恋ならいつでもできるけど。
過去の回想で少女時代のジーナがポルコの飛行機に乗っているシーンがあるけど、つまりはそういうことなんだと思う。
EDの加藤登紀子の『時には昔の話』を知る。
本作に関わらず飛行機が一杯でてくる宮崎駿作品だが、wikiをみると実家が航空機産業に関わっていたと。なるほど。
■クロアチアのガソリンの種類
95がいわゆるレギュラー。98がハイオクの認識で良いらしい。日本でのオクタン価はレギュラーが91、ハイオクが100。
ちなみにオクタン価とは、ガソリンのエンジン内での自己着火のしにくさ、ノッキングの起こりにくさ(耐ノック性・アンチノック性)を示す数値である。オクタン価が高いほどノッキングが起こりにくい。ほうほう。
実際の給油もどうなっているか見たかったので地元の人がするのを観察したとろ、セルフで行って中で待っている人に申告する形だった。窓拭きなどは地元のアルバイトの娘がいるのでやって欲しければ声をかける感じぽい。
■ヨット
スピードボートが気持ちよくて、ヨットとかでゆらりゆらりしながら釣りとかしたら気持ち良いのではなと思い調べてた。
ヨットは大きく分けてエンジン・キャビンが無いディンギーと呼ばれる小さなものと、付いている大きなものに分かれる。大きなものもレース用とクルージング用に分かれる。
新造船は1000万かかるが、中古なら200万以下で手に入るし、ヨットは50年~100年使え、素材的にも腐食などがしにくく見た目は綺麗らしい。20年~30年目のものが狙い目。エンジンはヤンマー製が信頼できる。
動かす技術は実はそんなに難しくないらしい。ひたすら自分で動かして覚えるのが早い。ボートも合格率は90%を越える。
日本では小型船舶免許が必要だが天下り機関のため色々と諸経費がかかる。海外で買うと安い。ヨットは九州や四国だと無料だったり安く繋留できる。横浜などでも昔に比べれば安い。
いわゆるボートのレンタルも調べてみると、年4万程度の年会費を支払っておけば、6人乗りで1.7万、8人で4万、10人で5.6万で1日借りられる。
■クロアチア国旗の由来
赤(尊い血の犠牲)、白(まばゆく輝く光明)、青(澄み渡る青空)は汎スラブ色。
赤白のチェックはシャホヴニツァと呼ばれるもの。クロアチアの初代国王トミスラヴ王が925年の戴冠式で模様でクロアチア人のシンボルとしての意味を持つ。
中央の5つの紋章はそれぞれ、中央クロアチア、ドゥブロヴニク、ダルマチア、イストラ、スラヴォニアを指す。
■クロアチアの失業率は?
第二次産業をあまり見かけなかったので失業率が気になったので調べてみたが、Googleが便利すぎて涙がでる。数字としては16.3%。金融危機前は7.3%なので影響はやはり色濃く出ている。スロベニアと有意な差がでているのはなぜだろうか。
ちなみにクロアチアがEUに加盟したのは2013年のこと。2014年の加盟国は以下のようだ。
■アドリア海をフェリーで渡りたい バイク載せたい
イタリアのアンコーナとクロアチアのスプリトを結ぶBLUELINEを調べてみた。
1stキャビンで123ユーロ。オートバイは別途8ユーロで可能。時間は8時間ほど。1日2便。
世界中のフェリーを予約できるサイトがあることを知る。
■ナチスドイツはどうやってユーゴスラビアを占領したのか
ドゥブロブニクに行くまでの陸路が結構険しい道だったので良く占領したのと思い検索してみる。
そうしたら僅か11日間で占領してた。早過ぎ。1941年4月6日~1941年4月17日。バルバロッサ作戦開始が1941年6月22日なのでその直前にあたるか。
侵攻の経緯としては、三国同盟に加わるように圧力をかける → 屈する → 反枢軸のセルビア陸軍人によってクーデター → ヒトラー怒る → 侵攻
作戦名は懲罰作戦。すごい。開戦してすぐに空爆を行い対空兵器を無力化し、3方向からベオグラードに侵攻。結局首都のベオグラードが陥落したことによって枢軸国によって分割された。首都を落とせばおしまいだったということのようだ。
■扇子の起源は?
城壁めぐりをしているときに扇子を持っている日本人がいて良いなと思い検索してみた。うちわの起源はそれこそ紀元前で諸説あるようだが、扇子は8世紀の日本で良いらしい。それから中国、ヨーロッパと伝播した。
■ice cream と iced coffeeの違いは
iceは名詞でも動詞でも使われるとのこと。iced coffeeは『氷で冷やされたコーヒー』の意。ice creamは名詞 + 名詞 で氷クリームの意。知恵袋情報。
■アン アキコ マイヤース
帰りのオーストリア航空の機内でクラシックに入っていた。曲目はヴィヴァルディの四季だったがテクニックがなかなかだったので調べてみる。
ドイツ系アメリカ人の父と日本人のハーフ。サンディエゴ生まれ。ジュリアードでドロシー・ディレイにも師事している。使用楽器はグァルネリ。
■オーストリア航空の777-200が快適だった
調べてみると2013年に全ての機体が新シートに更新されていた。
■カメラの重さ
旅行では夜や暗所での撮影が多いので、やっぱりフルサイズが欲しいなぁと思った。しかし重いよなぁとも。ということでとりあえず今回どれくらいの重さだったのかを調べてみた。
D7000 690g nikkor 18-300 DX 550g 計1240gだった。フルサイズのD600は760g、D810は880g、nikkor 24-70 2.8Gは900g。やっぱりフルサイズ重い。単焦点複数ならもう少し軽くなるんだろうけど、レンズ交換が面倒くさい。。。
■1日の旅客数
1つのフライトで運べるのはせいぜい300人程度。世界中でどのくらいなのかなぁと単純に思う。
調べてみると2016年には1年で36億人らしい。1日で直すと1000万人。そんなに飛んでいるのかしら。
もう少し調べてみると1位のアトランタが約1億人なので1日30万人くらい。となると数字は合っているぽい。
ちなみに2位は北京、3位はヒースロー(英)、4位に羽田となる。羽田は年に7000万人ほど。1日に16~17万人だそう。思ったよりも多くの人が飛んでいるのが空港なんですね。
■ディズニーランドの利益率
ドゥブロブニクを見てディズニーランドみたいと言った人がいたが、それは逆でディズニーが真似ているんだという冷静なツッコミも。それはともかくディズニーみたいな会社はどんな利益率になっているのか気になった。
日本ではオリエンタルランドなので数字を拾ってみると、売上高営業利益率は24.2%、売上高純利益率で14.9%だった。業界ごとの売上高営業利益率は下記のようである。
ROE(自己資本当期純利益率)は15.2%。東証の平均ROEは4.5%ほど。
■やってみて感じたこと
まず思ったのはこのように一辺に調べると疲れるということ。旅行中は日課もストップしてしまい、その復旧作業に時間を取られたし、記憶もぼけてしまっている。やはり可能な限りその場で処理していきたいという気持ちが改めて沸いた。
『弱いつながり』では検索ワードを探すための旅行だったが、個人的に感じたのは日頃の生活の汎用性テストではないかということ。
普段の能力や習慣がどの程度そとの世界でも通用するのか。崩さずに適用できるのか。そういった場であるなぁと。
それと普段とは違った刺激が入るのもやはり一つの特徴だろう。もちろん外国人や知らない街というのもあるが、飛行機の中などのある種の制約がかかる状況という面からみてもそこには普段とは違った刺激があるように思える。まとまった考える時間が手に入るというのも大きい。
それと同時にこうやって検索ワードを拾って調べることはそれでそれで楽しいが、一方で豆知識を増やして意味があるのかという部分も少しだけある。もちろん知識そのものはある種の快楽の源泉だし、生存にも有利な側面はあるだろうが、ただ自分の場合はたぶんこの道ではないなと第一感がある。それについてはまた別の機会に。