**Apple Paymentは機能する
実際にマクドナルドや薬局で使えた例が紹介されており、迅速さやセキュリティの面で十分使い物になるという。既に店員も驚く様子はないようだ。Appleはアップルストアがあるので小売にも説明しやすいのではないかと推測し、一方でいままでのプラスチックカードも10秒以内で使えるので、今後も生き残っていくだろうと結んでいる。
**住宅費が都市生活者を圧迫
都市は急激な勢いで成長しているが供給が追いついていない。既に世界の半分が都市に住んでいるが、2050年には2/3になると予想されている。また3億3000万人が十分でない住宅や支出の削減をしているが、2045年には4億4000万人になると予想されている。
このうち土地代が60%を占める。都市に占める政府の土地を供給することが求められる。
**好調な上海株
上海株は今年にはいってから13%の上昇を示しており、次の上昇率を示しているインドの0.5%を大きく引き離している。
この理由として、低金利政策が取られ始めたこと、ピークをつけた不動産から資金が流れていること、香港と上海の市場が連結し外国人投資家が買えるようになったことが挙げられている。
**Googleにも翳り
オンライン広告業界の第二四半期は14%の増加を示したが、これは過去2年で最も弱い伸びとなっている。そのような中でGoogleのシェアは2011年以来減少していおり、2013年には40%、2014年は38%、2016年には34%になるだろうと予想されている。
一方でFacebookのシェアは8%から11%へ増加し、またモバイル向けでも成功している。検索エンジンでは独占化が流れであったが広告ではそうはいかないようだ。
**60日ごとに倍増するクラウンドファンディング
起業をする際には失敗する恐怖か資金不足といった問題に悩まされるが、少なくともクラウドファンディングは後者の問題を解決する。
小説や音楽などはこれまではお金が入って来るまでに非常に長い時間を要したが、クラウドファンディング上で実際に資金を集めている。これを支えているのは長く続く超低金利政策で、投資家は銀行預金よりもこういったものにお金を投じている。
こういった分野はベンチャーキャピタルには小さすぎ、銀行には危なすぎて常に資金が不足していた。
米国でクラウドファンディングは生まれたが規制によって半ば麻痺していた。それに対しロンドンは緩い規制により世界で一番となっている。
**Coca-Cola株が-7%安
米ドル高や人の移動が少なかったことが影響した。販売高はラテンアメリカとアジアでは2%増加したが、EUでは-5%、米国では-1%となった。同社では2019年までに30億ドルのコスト削減を計画している。
飲料業界では先進国での炭酸飲料敬遠をする傾向に対して、エナジードリンクの会社を買収するなど多様化に努めている。
**テクノロジー企業が育つ準備が出来たインドネシア
テクノロジー企業が成功するには規模が必要だがインドネシアは2億5000億人を擁し、ジャカルタだけでも3千万の人がいる。インターネットも普及期を迎え2015年には1億25000人になると予想されている。
現地の人の評価としては景観はシンガポールなどに劣るがとても活気のある都市で、きちんとした種の人と付き合うことが必要な要件になるだろうとのこと。
**女性のためのプログラム教室
テクノロジー業界に女性が足りないと問題を指摘するのは簡単だが解決をするのは難しい。しかし女性だけのプログラム教室を運営しこの問題にあたっている組織もある。
運営者によれば、普通の教室では質問することが技術に疎いという印象や能力が十分に足りていないという恐れを起こさせているため質問を躊躇することに繋がっているという。こういった動きにはテクノロジー企業や政府から助成金などが出ている。
**安倍政権 女性閣僚2人が辞任
2人はベテラン議員から交替させる格好で任命していた。特に小渕経産相は将来の初の女性首相候補としてイメージも上手く操作できていたので大きな痛手となった。
**トルコ 米国の圧力に屈する
トルコはこれまでクルド人部隊の越境を拒んでいたが、これ以上の米国との政治的緊張を避けるためにこれを認めた。トルコはクルド労働党をテロ組織として30年に渡り戦ってきた。
**IBM 9四半期連続の減収
CEOはこの結果は業界は前例の無いスピードで代わっていることを示すものだと発言した。ウォルストリートからは2007年に策定したロードマップの破棄を求められている。
**半世紀ぶりの日本の商業旅客機
三菱重工が総席数90席のリージョナルジェットを披露した。同市場の飛行機よりも燃料効率が20%優れており、既に407機を受注している。同市場ではEmbraerやBombardierが大手であるが、三菱重工は20%のシェアを握るだろうと予想されている。
**NYの信用取引残高はリーマンショック前より高い
リーマンショック時のピークは3810億ドルだったが、現在は4630億ドルとなっている。高いレバレッジと高いボラティリティは投資家を感情的にさせるので、今後の行方が注目される。
**採用の新しい形
若者の中でTinderというアプリが流行っている。これは写真、年齢、名前をアップロードすると近くの同年齢の人とマッチングされ、お互いが右にスワイプすればメッセージ交換が始まるというデートアプリだ。
これを採用に適用したらどうだろうか。今の実際の役には立たない職務履歴書や照会などは無くなるし、返信を待つ時間も無くなる。断られたときのダメージも今よりは遥かに少なくなる。雇用する方もされる方も楽しくなるかもしれない。
**安倍政権 10%への増税見送りを示唆
FT紙のインタビューに応え、デフレ収束の機会を失うわけにはいかない、景気を減速させてしまうなら歳入も増えず意味が無いとした。しかし延期には法律の変更が必要となる。
■相場観
アメリカは下落分をあっという間に埋める格好になった。まだしばらくは金利を上げることは出来ないだろうと踏んでいるのだろう。なんだかなぁという相場は今後もまだ続くのかもしれない。