・歴史の周期的な変動が訪れて、金融会社が富を生み出す時代が終わろうとしている。歴史を振り返れば、投資家が世界を仕切った時代、物品の生産者 - 農業や鉱業や林業の従事者、エネルギーの供給者が世界を仕切っている時代があった。大きな上げ相場が訪れる前の1950~1970年代、ウォール街やシティはぱっとしなかった。またその時代がやってくる。
・金融は隆盛の時代から衰退への時代へ入った
・1974年になるころ、クォンタム・ファンドは唯一の海外ヘッジファンドだった。
・本来、資本主義では、行き詰った人間は失敗するようになっている。そのあとは頭の良い有能な人材が現れ、資産を引き継ぎ、建て直し、健全な基盤を作って再スタートを切る。ところが失敗にテコ入れし、それを膨らませるのがグリーンスパン流なのだ。
・不況、倒産、財政破綻は森林火災みたいなものだ。一帯は壊滅状態になるが、役立たずの低木が一掃される。不要なものが死に絶えたあとは、より健全な土壌からさらに強い森が再生していくのだ。この創造的破壊のプロセスは資本主義に必要欠くべからざるものである。
・バーナンキが長年の間にしてきた表明や予測の数々を思い返してみると正しいことをほとんどしゃべっていないことにすぐ気付く。彼は経済や金融についてほとんど何もわかっていないし、市場がどう自動修正するのかもしらない。
・今の危機的状況は流動性の問題ではなく、債務支払い能力の問題であることもまだ理解していない。流動性なんかそこいらじゅうにあるのである。この危機が起こった理由の1つは、アメリカやヨーロッパの中央銀行が10~15年間、市場の流動性を高めすぎたからだ。要するに低金利で融資をしすぎたのである。問題は流動性ではなく、支払い不能者の数があまりにも多いといことなのだ。
・紙幣を発行すれば国が富むというのであれば、ジンバブエは今頃世界一裕福な国になっているはずだ。
・日本政府はどの会社も倒産させまいとした。その結果生まれたが、いわゆるゾンビ銀行、ゾンビ企業だ。本来なら淘汰されているはずなのい過剰な保護政策によって生き延びている生ける屍である。
・日本は2度目の失われた10年を経験した。経済破綻20年以上が過ぎたいま、日本の株式市場は1990年当時を75%下回っている。自殺率は相変わらず高く、出生率は先進国中最低レベルだ。不安感はいまだにこの国を覆い、人々は前に進もうという自身をもてないままでいる日本ではそれがもう20年も続いている。
・経営不振に陥っている会社を助けることで日本政府は経済危機を拡大してしまった。そしてそれはアメリカが選んだアプローチでもあるのだ。日本は失われた10年を2回経験したと言うが、アメリカは少なくとも2回か下手をするとそれ以上失われた10年を経験するだろう。
・この次もなんとか乗り切れるかどうか疑わしいものだ。あと2回、同じように乗り切れることはまずないだろう。今後10年以内にアメリカのシステム全体が崩壊するだろう。今のアメリカは下降線をたどる債務国だ。次に破綻が起こればこの国にはお金もなく政府の瀋陽も地に落ちているだろう。
・バーナンキは不良債権を買い続けると言う。そうすることで中央銀行は確実に終焉へと向う。すぐにでも状況が悪化すれば、連邦準備銀行は破綻前に廃止されるかもしれない。アメリカにはこれまで3つの中央銀行が存在したが、最初の2つは消滅した。現在の3つ目も間違いなく消え去るだろう。
・世界経済とは創造的破壊を繰り返す仕組みになっている。需要と供給の法則を無視しようとすることはできるかもしれながい、絶対にうまくいかない。それでも懲りないのが政治家である。
**オバマ、イランと新たな外交へ
国連総会で、互いの利益と尊敬をベースとした大きな一歩だと発言した。6月に大統領に就任したイランのRouhaniは核兵器の開発は行わずに核エネルギーの利用に関する話し合いをすすめたいとしている。西洋の外交官はまだ疑っているが、良いタイミングあることは認めてみる。
**Applied Materials、東京エレクトロンを買収
半導体製造装置のApplied Materialsが東京エレクトロンを100億ドルで買収した。これは25%のシェアを持つASMLに対する助けとなる。法律上の本社はオランダに置くことになり、それによって税金を22%から17%へ下げる予定だと言う。
**新たな恐怖指数
CBOEの発表しているVIXに対して、NationsSharesがVolDexという新たな指数を発表した。VIXはS&P500の残存期間の短いオプションのボラティリティを測定しいいる。それに対してVolDexはSPYのものを使用する。
**日経平均は112円安の14620円
一部の売買代金は2兆2281億円、マザーズは838億円。権利付き最終売買日。建設株、マザーズと崩れる。海外は変わらず。材料難。