2014/03/19
HAPPY MONEY The Science of Smarter Spending
ビジネス書系は書評ブログで良かった本をピックアップして読んでいます。
本書はいわゆる研究成果が述べられている向こうのオーソドックスな形式の本で、お金の使い方で幸福度が変わるよと書いてあります。
■経験を買う
物資的な所有物はだんだんと背景の一部と化していくように思われるに対し、経験的な買い物は、時間が経つにつれてますますよいものに感じられるようになる。経験的な高揚感ははるかに長続きする。
時間的長さは、人々がその経験から得る喜びにほとんど影響しない。
1.社会的なつながりが生まれるような経験
2.この先何年にも渡る思い出話に繋がる経験
3.感じている、なりたいと思っている自分像に密接に結びつく経験
4.他の選択肢と簡単に比較することができない滅多にないチャンスを与えてくれる経験。
■ご褒美にする
私たちの歓度計は過去にも未来にも敏感なので、何かを数ヶ月、または数分間断つと、リセットすることができる。
経験は簡単に比較できない。
何かが永久に続かないことを知ると、私たちはそれをよりいっそう大切に思う。
■時間を買う
この買い物はどのように自分の時間に影響するかをいつも考えれば、幸福に向っていける。
時間に注意を向けると幸福と人間関係を最優先にさせるようになる。
人生における重大な出来事よりも、『性的な問題』『面倒な隣人』『書類に書き込む』などの日常的な厄介事のほうが心理的な苦悩を引き起こす。
■先に支払って、あとで消費する
前払いをすることで、当日はただで味わっているような気分になることができる。
先に支払って、あとで消費することによって、私たちは遠い将来のことを考えられるようになり、自身の幸福のために賢い采配を振るえるようになる。
消費を先送りして遠くから眺めると、たまにご褒美を楽しむ価値が見えてくる。
いま消費して、あとで支払いたいという衝動は、現在の威力によって煽られる。
■他人に投資する
少ない金額でも他人のために使うと私たちの自身の幸福感に効果が表れる。
お金の使い方の方が、金額の大きさよりはるかに重要だ。
他人にたくさん投資すればするほど幸福度は増した。
他人に投資することによって生じる幸福のインパクトは、投資するものが貴重であることきに、最大となった。
自由な選択に任せるといわれた人は、いわれない人よりも大きな幸せを感じる。
人は弱い結び付きよりも強い結び付きのためにためにお金を使うことに喜びを強く感じる。
向社会的な予算から、最も大きな幸福が得られるのは人々とのつながりを深めるようなやり方で他人に投資する場合だ。
自分が他のだれかに影響を与えていると知ることは、善行を良い気分に変えるためのも1つの重大な要素だ。
与えることと幸福は互いに強めあり、正のフィードバックを形成する。
■エピローグ
支出トップ2の住宅費と交通費はとりたてて幸福度を高めない。1週間に5ドルずつあるカテゴリーから、別にカテゴリーに移すことができるか考える。
支出も役所で使われる支出カテゴリーではなく、上に述べてきた5つの支出原則に従うカテゴリーに分けてみる。
■感想
お金を使うときに色々と迷いますが、こういった視点を持っていれば金銭的尺度から自分の尺度へと変換できるので知っておいて良いのもしれません。
□支出カテゴリーを分けてみる
□人間関係を深めるの『深める』に焦点を当ててみる
□中断、先延ばしが適用できる経験がないか考える
**中国、デフォルトを容認する姿勢
李克強はインタビューに応じ、規制緩和によりデフォルトの増加は避けれらないとした。これまで政府はデフォルトを容認せず支援してきたが、モラルハザードに取り組むのが目的。ただしリーマンショックのような金融システムを破壊するようなことは引き起こさないよう監視を強めるとのこと。またGDP成長率の政府目標の7.5%維持にも自信をみせた。
**AlibabaのNY上場
中国のAlibabaは今年の第二四半期を目処にNY上場を目指している。少なくとも150億ドルを目指しており、VISAの180億ドルに続く大型上場となると考えられている。香港でなくNYに上場をしたのは株式構成の柔軟性を確保するためであり、取締役の選任などはをAlibabaは維持したいとしている。
**Techブームだが
去年IPOしたtech企業は80%のリターンを上げている。これをブームと見る向きもあるが、これは15年前とは違う。当時はクラウドもSNSも常時接続もなかった。しかし今回はこれがあり、様々な機会がある点で大きくことなる。