2014/09/29
FTとか相場観とか 20140928
少し古めのものも入っていますがたまってしまうのでぼちぼち。
**FTの紙面が刷新
ニュース消費の仕方はデジタルエイジを迎え根本的に変化をしたとしてこれに対応した。しかしこれまでのリベラル、党派性の無さ、当局ニュースやコメントへの厳しい姿勢は変わらないままだとしている。
**ロシアがポーランドへのガス輸出を削減
真の狙いはポーランド経由でウクライナへ再輸出されているガスの供給量を減らすこと。契約の80%の量しか輸出していないようだ。ウクライナはこれから厳寒期に入るが、必要なガスの半分は輸入に頼っている。
**円安の原因
106円を突破してきたドル円だがその原因が探られている。
1つ目は日米の金融政策の違い。日本は引き続き資産買入を続けるのに対し、米国はこれを来月に止める。
2つ目はGPIFの改革により4月以来海外証券の買い越しが続いていること。
3つ目にはショートポジションが多いこと。
これらに対し日米の2年国債のスプレッドから歴史的に見れば104円付近になるだろうという予想も紹介されている。
**Goldman Sachsのパートナー選びが最終段階に
2年おきにGoldman Sachsのパートナー選びが最終段階に入っている。パートナーの年収は90万ドルとボーナスであり、2番目のマネージング・ディレクターも40万ドルとボーナスである。
しかし昔と比べると大きくダウンしている。売買高の減少、規制、自己勘定取引の禁止などによりROEは10%前後と10年前と比べて遥かに低い水準であるのが原因である。このような環境化では収益を上げるよりもコストカットをする方が簡単である。
その結果として2010年には111人のパートナーがいたが、2012年には72人と昇進する人数は減っており、他の業種へ転職する人も増えている。
**ドバイが世界一のハブ空港計画を明らかに
320億ドルをかけてドバイ第二の空港を建設し、2020年までにはエミレーツを移動させる計画を発表した。エミレーツは既に長距離旅客機の保有台数では世界最大であり、ドバイ空港もヒースロー空港を追い抜く体制に入っている。計画では新しい空港では年に2億人の乗客を見込んでいる。
**トレンドフォロー戦略に逆風
トレンドフォロー戦略を取るCTAの数が減少している。これは2005年以来のことである。清算した会社は156社を数える。他のヘッジファンドが9.1%という数字を出すなか、トレンドフォローは-0.6%の成績に甘んじていた。この戦略は2008年の金融危機の際に保険の意味もこめて買われていたが、現在ではその低調なパフォーマンスにより解約が続いている。
**グッドニュースはCEOが株を売れる前に出る
新規顧客を獲得したとか、特別配当、新製品を出すといった良いニュースは、CEOが株を売れるようになってから出ることが16600のニュースリリースを研究をした結果、明らかになった。CEOたちはこの期間の上昇や売買高の上昇によって売り抜けている。
**ウクライナと親ロシア派が停戦に合意
疑問の声が早速起こっているがとりあえず合意した。Obamaは期待しているが懐疑的でもあると発言した。この停戦を受けてロシア株式市場やルーブルは上昇したが、EUの対露制裁は月曜日に実施されることになっている。
■相場観
米の個別株などは結構かたちを崩してきている銘柄多い。その中で先週は大きな陰線をつけてきたのでショートを振ってみたが結果は伴わず。
今後どこかのタイミングで落ちるんだろうなぁとは解っていても、じゃあそれが結果に結び付けられるかというと難しい。これが天井売りの厳しいところ。
売りは難しいというのはどの相場の終局局面でも認識させられるが、毎回それに気付くのは売って失敗してからやっぱりそうだったかと。これは次の局面への課題となる。良い点は被害が軽微であったことだろうか。