2015/11/20

年号ブーム

まずは日本史のおさらい。細かいことは基本的に無視。あくまで大枠を把握する。

前14000 ~ 前3世紀 縄文時代
前3世紀 ~ 3世紀 弥生時代
3世紀 ~ 7世紀 古墳時代
592 ~ 710 飛鳥時代
710 ~ 794 奈良時代
794 ~ 1192 平安時代
1192 ~ 1333 鎌倉幕府
1336 ~ 1573 室町幕府
1603 ~ 1867 徳川幕府

ちなみに天皇で実在の赤ランプがともっているのは10代目の祟神天皇で250年前後あたりの人らしい。

これを頭の片隅にまずはイランのあたり。

前550 ~ 前330 アケメネス朝ペルシア
前312 ~ 前63  セレウコス朝シリア
前63  ~  ローマの属州
224 ~ 651 ササン朝ペルシア
661 ~ 750 ウマイヤ朝
750 ~ 1258 アッバース朝 
1258 ~ 1353 イル=ハン国
1370 ~ 1507 ティムール朝
1501 ~ 1736 サファヴィー朝
1736 ~ 1796 アルシャール朝 
1796 ~ 1925 カージャール朝
1925 ~ 1979 パフレヴィー朝 
1979 ~ 現在 イラン

それぞれの王朝にコメントを入れたいけど一覧性がなくなるので割愛。

次に目をつけたのはイギリス。

最初 ケルト人
次   ローマ人
5世紀 アングロサクソン侵入 七王国
829 七王国統一
1016 デーン朝
1066 ~ 1154 ノルマン朝
1154 ~ 1399 プランタジネット朝
1399 ~ 1461 ランカスター家
1461 ~ 1485 ヨーク家
1485 ~ 1603 テューダー朝
1603 ~ 1649 ステュアート朝
1649 ~ 1660 共和制
1660 ~ 1714 ステュアート朝
1714 ~ 現在 ハノーヴァー朝(1917にウィンザー朝に改名)

ということで次はグレートゲームの相手ことロシア

862 ノブゴロド国
882 ~ 1240 キエフ公国
1243 ~ 1502 キプチャク=ハン国
1328 モスクワ大公国
1480 キプチャクハン国より独立
1613 ~ 1917 ロマノフ朝
1922 ~ 1991 ソ連邦

ごちゃごちゃしてて良く解らないけど、ロマノフ朝が長いのは解った。ちなみにポーランド史もちょっと覗いてみたけどポーランドが成立してた時期が少なすぎて可哀想なのは良く解った。

とりあえず上くらいを頭にいれて1600年前後を見ると結構面白くて、1603が徳川幕府とスチュアート朝、1613がロマノフ王朝、清(後金、ヌルハチ)が1616。明が滅ぶのは1644(ただし滅ぼしたのは李自成)。ちなみに1618~1648が三十年戦争。1588がアルマダの海戦(スペイン無敵艦隊敗北) 

歴史はザッピング!と勝手に思ってここらで中国に目を向けてみると

1207 ~ 1271 モンゴル帝国
1271 ~ 1368 元
1274 文禄の役
1284 弘安の役
1368 ~ 1644 明
1616 ~ 1912 清

1840 アヘン戦争
1856 ~ 1860 アロー戦争
1894 日清戦争
1898 戊戌の変法、戊戌の政変
1900 義和団事件
1904 日露戦争
1911 辛亥革命

もっと一杯あるけどとりあえずこんな感じのが出てくる。このあたりは良く小説にもなっているので解りやすい。

ちなみに最近のISIS(Islamic State of Iraq and Syria FTではISISで表記されている。日本はIS国?)絡みでいうと

1915 フサイン=マクマホン協定
1916 サイクス・ピコ協定
1917 バルフォア宣言

いわゆるイギリスの三枚舌外交。最終的にはサイクス・ピコ協定、イギリス・フランス・ロシア(1917のロシア革命により外れる そしてこの中東分割案を暴露する)によって引かれた国境線はISISの論点の一つ。なのでもしロシア機撃墜がISISなら次はイギリスだと思うけど。付け焼刃なのでよくわからないけど。

ちなみにもうひとつの論点ことカリフ制は、正統カリフ → ウマイヤ朝 → アッバース朝 → マムルーク朝 → オスマン朝 と流れて1922にスルタン制廃止、1924にカリフ制廃止となっている。ISISのバグダーディーは2014年にカリフを名乗る。こんな具合。

現代史的なところでいうと

1979 イラン革命
1979 ソ連 アフガニスタン侵攻
1980 ~ 1988 イラン・イラク戦争
1990 イラク、クェートに侵攻
1991 多国籍軍
1991 ソ連邦崩壊
2001 アメリカ同時多発テロ
2001 ~  アフガン戦争
2003 ~ 2011  イラク戦争

イスラエルとかトルコ、エジプトなどなどを抜きにするととりあえずこんな格好になる。なにはともあれイギリスとロシアが繰り広げたグレートゲームのあたりが政情不安なのが良く解る。

ちなみに国がない(民族自決ってなんだっけとか)クルド人の英雄は第三回十字軍を撃退したアイユーブ朝(1169~1250)のサラディン。

もうちょっと言うとイラクの内訳は60%シーア派、20%スンニ派、20%クルド人。サダム=フセイン(バース党 反イスラエル&世俗主義)はスンニ派で少数なので強権政治。アメリカによる民主主義が確立すると当然シーア派が権力を握る。ので元バース党の軍人はISISに参加するという流れ。

そういえばフランスはイラク戦争に反対してたけど今回は空爆を強化してる。逆にアメリカはイラク戦争から学んで地上軍派遣を躊躇している。歴史から学ぶのは難しいというより歴史から学ぶ結果、想定外のことが起き歴史は転がっていく。湾岸危機でアメリカが強硬姿勢を貫いたのはWW2のチェンバレンの宥和政策=ヒトラー調子に乗る、から学んだため。が、その為にサウジに米兵を駐留させて9・11を招く。現代の金融政策も大恐慌や失われた20年の日本から学んで緩和策を取ったが、結局想定外の影響を及ぼしているなどなど。

話を戻して各国史だけを追っていると、頻繁に他国の干渉があるので興味をそそられて楽しい。各国各王朝にザッピングして年号を横に通していくと面白いし、良く覚えることができる。英単語は死んだ目で暗記しているが、明らかに年号は違う!

1154はプランタジネット朝、翌年の1155に金が成立とか因果関係はないけど覚えやすいし、発見して面白い。

学生や受験生、研究者だったらそれなりに制約があるだろうから、アマチュア的な気楽さ、視点の自由さがあるのが大人になってからの歴史なのかもしれない。つづく。