2013年6月26日水曜日

グレート・ギャツビーを読んで考えたこと(5) 現実を認めるニック

**Fedの反撃

ダラス連銀総裁のRichard Fisherは市場に対して、Fedが今後も無制限に経済を支えると考えるべきではないと警告した。またエマージングや不動産はバブルになっているという認識も明らかにした。

**ホワイトハウス Snowdenの件で中国を糾弾

米国の監視プログラムをリークした元CIA職員のSnowden氏を香港からロシアに出発させた事に対して。

**カタール首長 皇子に権限移譲

Sheikh HamadからSheikh Tamimへ。湾岸地域では自発的に移譲するのは異例。Hamadは1995年に無血クーデターにより政権を奪取。今日のカタールの発展を導いてきた。


**本作の中で1番かっこいいセリフ

私はね、あなたは正直で曲がったところのない人だと見ていた。そしてあなたもそのことを密かに誇りにしていたと思っていた。

「僕は三十歳になった」と僕はいった。「自分に嘘をついてそれを名誉と考えるには、五歳ばかり年を取りすぎている」

彼女は何も言わなかった。怒りを感じながら、半ば彼女に気持ちを惹かれながら、そして何よりも心から気の毒に主ながら、僕はその場をあとにした。

P.320


**登場人物の視点

嘘をつくとは、NYの堕落した生活を経験したにも関わらず、自分の精神はそれに染まらなかったと自己を規定しそれを誇りとすること。

しかしニックは、派手な生活やジョーダンに惹かれた部分が確実にあることを認識し受け入れる事ができるので、無邪気には振舞えないとしている。

この後ろ髪を引かれながらの感じが実に良い。


次いでジョーダンについて気の毒という表現を使っているが以下の2つが言えるのではないか。

1つ目はcarelessであるが故にcarelessである事が解らない事。つまり状態に対して。

2つ目はcarelessに育ったのは環境や偶然によるもので単に恵まれていなかった。

つまりcarelessになった原因の不幸さについて気の毒に感じている。


**国の話して読む

同じようにアメリカの話しても読めそうだ。つまり

物質・資本主義の良い面を享受しているのは認めざるを得なく、それは全否定できない以上、既に純粋なアメリカンドリームの精神は完全に取り戻せない過去のものになっている、という具合。


**読者個々人としての視点

さらに読者レベルでも、単に夢と読み替えるのでも大切な何かでも良いが、現状はそれを完遂するのとは違った選択をどこかで意識的に行った、という事実は認めなくてはならない事。

仮にその選択は99%正しかったと思っても、残りの1%は確実に自分に対する疚しさとして残る感じ。

この感情があるからこそギャツビーの純粋さが光ってくる。