2013年6月27日木曜日

グレート・ギャツビーを読んで考えたこと(6) 美しい場面

**中国、銀行支援に転換

先日の強硬路線から一転し、資金を供給する事を決定。既に供給をしたが何行に対して行ったかは明確にせず。これを受け上海株は-6%からマイナス圏を抜け出すに至った。

**ETFの償還

先週CitigroupはETFの償還注文が集中した為、一時それらを停止した。清算を急ぐならCiti以外のブローカーで行えば良いが、ETFの裏で何が起こっているのかを知っておくのは良いだろう。

**AirAsia、ANAとの提携解消

CEOのTony Fernandesにとっては数少ない失敗となる。原因は費用削減のため既存のウェブシステムを使いまわした事、サービスに対する要求がLCCを超えて細かいものだったとしている。AirAsia Japanは10月31日まで営業。

**日経平均は135円安の12834円

マザーズは-11.6%の下落。海外では金が1221ドルまで下落。AAPLも400ドル割れ。ただしS&Pは0.96%高の1603ポイント。なかなか落ち着かない市場。


**フクロウ眼鏡

「見てごらん!」と彼は得意そうに叫んだ。

「正真正銘の印刷物だろうが。まったく一杯食わされちまったね。この人物はまさにベラスコだ。してやられたよ。なんたる徹底ぶり!なんたるリアリズム! そしてどのへんで止めておけばいいかも、ちゃーんと心得ている。ほら、ページまでは切られておらんだろう。しかしそこに何の問題がある?それのどこがいけない?」

彼は僕の手から本をひったくると、急いでそれを棚の元の場所に戻した。

煉瓦のひとつでも取り去ったら、図書室そのものが一挙に崩壊しかねないからな、というようなことをもぞもぞつぶやきながら。

P.88

建国理念や夢といったものが、どんなに危ういバランスの上に存在しているのかを暗喩していて素晴らしい。

どのへんで止めておくを知っている、といのも知識の為の知識ではなく、ある程度の知識を得たら実践であることを示唆していて心憎い。

それから葬式の場面。


「弔問にはうかがえなかった」と彼は言った。

「どうせ誰ひとりきませんでしたよ」と僕は言った。

「なんたること!」、彼は絶句した。

「まったく信じられんね!宴会には何百人もおしかけてきたというのに」

彼はもう一度眼鏡をはずし、外側と内側を拭いた。

「なんともはかないものだ」と彼は言った。

P.314

はかない。


**十七歳の決意

ロング・アイランドのウェスト・エッグ在住のジェイ・ギャツビーは、彼自身のプラトン的純粋観念の中から生まれ出た像なのだ、というのがことの真相である。

彼は一人の神の子供 - 一般的表現としてではなくまさに字義通りの意味で言うのだが - として、父なるものの仕事に従事し、卑しく、けばけばしく、とどまるところを知らぬ美に仕えるしかなかったのだ。

こうして彼はジェイ・ギャツビーなる人間を創造したのである。

それはいかにも十七歳の少年が造り上げそうな代物だった。そして彼は最後の最後まで、その観念に対して忠誠を貫いた。

P.180

新しい自分でやっていく、といった十七歳の清々しい精神が光っているくだり。


**相手の純粋さはまだ生きていると信じたい気持ち

「過去を再現できないって!」、いったい何を言うんだという風に彼は叫んだ。

「できないわけがないじゃないか!」

「すべてを昔のままに戻して見せるさ」と彼は言い、決意を込めて頷いた。

「彼女もわかってくれるはずだ」

ギャツビーは過去について能弁に語った。

この男は何かを回復したがっているのだと、僕にもだんだんとわかってきた。

おそらくそれは彼という人間の理念のようなものだ。

デイジーと恋に落ちることで、その理念は失われてしまった。

P.202

話せばデイジーも最終的には解ってくれる、というギャツビーの相手の中の純粋さを信じている気持ちが美しい。

あなたの中にもまだ残っているだろ、という言葉が聞こえてきそうな一文。

それはそのままお金に恋したアメリカ人に対して建国当初の精神を取り戻せるはずだ、と訴えかけている文とも読める。

またギャツビーがグレートな部分もこの箇所に良く表れているように思う。

デイジーと恋に落ちながらも「心の底」から最初の純粋さや理念を取り戻そうと考え、行動している精神性こそがグレートなのだと言えるのではないだろうか。