昔ヴァイオリンをやっていたころ読んでいたブログの人が南紫音と同じ先生に習っていたので、いつかは聴きに行こうと思っていた。
実績としては2005年のロン=ティボー国際音楽コンクールで第2位になる。しかしなんといってもこの名前でこれだけ美人となればやっぱり確かめずにはいられない。
演目もフォーレやフランクのヴァイオリン・ソナタと良く演奏される作品で、それ目当てでもあった。
感想とすると別段、心を揺さぶるような演奏ではないがテクニックは秀逸といったところだろうか。少し時間が経ってしまったので記憶が曖昧になって来ているが、諏訪内晶子路線なのかなぁと思ったのは覚えている。
江口玲がピアノをしていたが、それにちょっと負けていたような気もしたがどうだろう。紀尾井ホールの特性なのかもしれない。
面白い演目であればまた聴きに行ってみたい。
■フォーレ ヴァイオリン・ソナタ第1番
19世紀のフランスの音楽界は長い間オペラを中心に回っていたが、ようやく最後の四半世紀に器楽振興の動きが出てきた。このフォーレ(1845~1924)のヴァイオリン・ソナタはその最初期の名作の1つにあたる。
■フランク ヴァイオリン・ソナタ
フランク(1822~1890)はイザイと同じくベルギー出身だが、フランスで活動しフランスの音楽界に多大な貢献をした。フランクもフォーレと同じくフランスの器楽の展開に重要な役割を果たした。
とりわけ論理的な構成感を持っていたので、徹底した循環形式(全曲に共通する主題や動機を用いることで全体を統一する方法)の手法を究めた。
曲はイザイの結婚を祝して献呈され、初演もブリュッセルでイザイによって演奏された。