2013年11月25日月曜日

幸福論(2) アラン 地球上で勝利を収めた動物は、もっとも怒りっぽい動物ではなかった。理性的な動物、しかるべき時まで情念を抑制する動物であった

まず幸福になりたまえ。なぜなら、幸福は平和がもたらす結果ではない。幸福とは平和そのものであるから

第一次世界大戦を経験したことから。しかし現代でも通じるところがあるだろう。

ストア派の省察は、人のよく知っている通り、自己を、つらいと思う感情から切り離し、この感情を一個のものとして考え、お前はものである。お前はおれには属していないと言い切る毅然たる態度を内容としている

一つの合図をするにも他に十も合図をしてしまう。否、むしろ、取捨選択できずに全身で合図をしてしまう。だからぼくは、よろこんで礼儀作法にしたがうのだ。

たいていの人はこの感情のオートマテイスム(自動操縦構造)をまったく知らないのである

辛いという感情だけでなく、すべての感情の衝動とは強い。その強さに圧倒されてしまうかもしれない。しかしそれすらも一回離して見ることが大事だ。でなければその感情の強度によって全てが平行して処理されるはめになる。

地球上で勝利を収めた動物は、もっとも怒りっぽい動物ではなかった。理性的な動物、しかるべき時まで情念を抑制する動物であった

しかるべきというのが肝だ。これは理性的に振舞うことができて、なお残る感情だからだ。その前の強い感情はただの衝動である。

思考が悲しみに翼を与え、悲しみが飛翔する。それに対して、反省をもってすれば、しかもそれが的を射たものである限り、翼がへし折られて、悲しみは地上をはいまわることしかできなくなる。悲しみは依然として足許にある。しかし、眼前にはない。ただし、これが曲者なのだが、悲しみはいつも空高く飛翔するものであって欲しいのだ。

悲しみに根本的治療はない。技術的に抑えることが精一杯の努力である。根本的に行くか、訓練をするかのどちらを選ぶかは大きな違いだろう。しかし人間は訓練が辛いので根本に行きたがってしまう。そして直らないのはそれを理解していないからだと思う。筋違いである上に不幸だ。


・憂鬱な人に言いたいことはただ一つ。遠くをごらんなさい。憂鬱な人はほとんど読みすぎなのだ。広々とした空間に目を向けてこそ人間の目はやすらぐのである。

・自分の周囲や事物や人々をたえず疑い、その動静を探っている。だから、その状態から開放されたいと思うと、書物の世界に入り込む。書物の世界もまた、閉じた世界、あまりに目に近い、あまりに情念の近くにある世界なのだ。

・哲学者のところへ行って、何を見つけるだろうか。読みすぎの人間、近視眼的な思考をする人間、つまり自分よりももっと憂鬱な人間である。

・学問とは知覚でなければならない、旅立ちでなければならない。一つのものはそこにみられるほんとうの関係を通して、われわれをもう一つのものへ、さらに他の無数のものへと導くものである。

・知るというのは、どんな小さなものでも全体とつながっているというその構造を理解することであるから。どんなものでもその存在理由を自己のうちにはもっていない。こうして正しい動きによって、われわれは自分自身から遠ざかる。

・風景のもつ本当の豊かさは、その細部のなかにある。見るというのは、これら細部をゆっくり見てまわり、ひとつひとつの前でしばらく立ち止まり、そしてあらためて、もう一度全体を一目でとらえることである。

・ストア派のなかで、ぼくがいつも気に入っているのは、しかも実際に何度となく役に立ったものは、過去と未来をめぐる論である。われわれが耐えねばならないのは現在だけである。過去も未来もわれわれを押し潰すことはできない。なぜなら、過去はもう実在しないし、未来はまだ存在しないのだから。

・すべてのことが変わり、すべてのものが過ぎ去る。

・不幸になるのは何もむずかしくない。ほんとうにむずかしいのは、幸福になることだ。

・もっとも賢い人がもっとも巧みに自分をだますことが多い。自分の大げさな言い方はあとをひき、道理にみえるからである。

・情念のみごとな説得力にわれわれはたいてい、まいってしまう。想像力があかししているものについては常に疑い、よく考えて、そこで情念の巧妙な説得力を見抜いて、それを簡単に信じ込まないようにしなければならない。

・強靭な精神をもつ人間は、自分が今どこにいるのか、何が起きてしまったのか、まさに何が取り返しのつかないことなのかを自分で考えて、そこから未来に向って出発するような人だと、僕は考える。しかし、これはやさしいことではない。小さなことがらで慣れておく必要がある。

・要するに、過去を見つめることから生まれるあの悲しみは何の役にも立たない。

・実際、彼を憐れみすぎてはいけない。冷酷で無感覚でいいというのではない。明るい友情を見せるがいい。

・われわれは宗教に毒されている。生について説教すべきであって、死についてではない。希望をひろめるべきであって、不安ではない。

・行動が一切を領し、一切を引きずっていく。あるかなりむずかしいことに、自分の全関心、全注意をそそぎ込んでいる人は、まったくしあわせである。

・幸福や不幸というのは、想像することのできないものである。

・死者たちは生きようと欲しているのだ。君のなかで生きようと欲しているのだ。君の生を通して、自分の欲したものがゆたかに展開されることを望んでいるのである。こうして、墓地はわれわれを生へと送り返してくれる。

・ものごとは何でも、始めにどんな態度を取るかによって決まってしまうことが多い。

・もし人が、他から決められていることではなく、自分から好んでやっていることや自分でつくり工夫していることを語るように仕向けるならば、彼はたちまち詩人となる。しかも楽しく歌う詩人となるのである。

・人間もまた雨と同じように考えるがいい。もし自分自身の中を見つめれば、彼らを許してやるたねがたやすく見つかるだろうとうことを言わぬとしてでもある。マルクス・アウレリウスは毎朝こう言っていた。今日も、見栄っ張りやうそつきや、不正の輩や、うるさいおしゃべりに会うだろうな。彼らがそんな風なのも無智のせいだ、と。

・興奮が昂進すると、ほんのささいな理由でさえも戦争を引き起こす。理由が何であろうと、戦争はいつも避けることができるのだ、そこに興奮さえ混ざり込まなければ。

・まちがった臆断をとり除きたまえ。そうすれば君の不幸はなおる。そのようにエピクテトスは語っている。

・おれが滅入ってしまうのもふしぎではない。それは雨や嵐と同じように自然なことなのだと。こういう忠告に、情念にとらわれた人たちはいらいらする。彼らは自分に義務を課し、自分をしばりつけている。自分の苦痛を愛撫しているのだ。ぼくの思うに、彼らは自分のばかげた姿にいらいらして、ますます激しく泣き出しているあの癇の虫でもいるように泣く子供に似ている。なんだこれは?子供が泣いているだけじゃないか、といえば、自分を救うことができるだろう。まだ、生き方がわかってないのだ。

・しあわせになる秘訣の一つは、自分の気分に無関心になるというおとだ。

・自分のあやまち、自分の悔恨から、すなわち自分を責めるいっさいのみじめな反省からほんとうの自分を切り離すことである。この怒りだって、おさまりたくなければおさまるさ、と言うことだ。

・臆病は大きな障害である。否、しばしば唯一の障害でさえある。

・おのずと出来上がる未来と、自分のつくり出す未来とがある。現実の未来はその両方から成っているのである。

・人間自身が作り出した秩序においては、信頼というものが事実の一部分をなすので、もしぼくが自分に対する信頼を考慮していないとすれば、大変な計算まちがいをすることになる。

・どんな種類のものであろうとも、失敗は必ずある。肉体的なトレーニングを積んでいないからだは、すぐにかっとなる。そのことに驚いてしまい、悲観主義者の言い分が正しいように思ってしまう。

・もし不撓不屈のオプティミスムを原則中の原則として自らに課さないならば、すぐに最悪の悲観主義が現実のものとなってしまう。

・人生には一銭もかからない楽しみがいっぱいある。でも、人はそれを十分には楽しんでいない。

・実際のところ、ののしりことばはすべて、訳のわからないことばえある。そのことをよく理解するとは、悪口には理解すべきどんな意味もないと理解することだ。

・あの見かけだけの友人め、おれを軽蔑してばかりいる。とはいわないで、こんなに興奮していては、よくわからない。正しい判断がもてない。おれは自分に聴かせる台詞を朗読している悲劇俳優にすぎないのだ、と言うがいい。そうすれば見物人がいないから、芝居小屋はあかりを消すだろう。これがほんとうの知恵である。不正が生み出す詩情に対して自分を守るほんとうの武器である。残念ながら、われわれは熱に浮かされて自分の苦しみを人に与えることしか知らぬ安っぽいモラリストの意見に引きずり廻されている。

**中国におけるBitcoin

中国のBTChinaは全取引量の30%を占める取引所となり、世界最大となった。中国は厳しい資本規制がBitcoinを魅力的なものとしている。Alibabaはビットコインによる決済を認め、また中国のデベロッパーのShanghai Tiandiも支払いにBitocoinを認めるという。中国政府は公式見解を未だ出していないが、法的な理解が進んでいないものによるという。

**株への資金流入が過去最大

株式ファンドへの資金流入が2004年以来最大となっている。今年に入って総運用資産の3.4%にあたり2350億ドルが流入し、債券から株へのgreate rotationが起こっていると見る向きもいる。懐疑派は全ての資産クラスが中央銀行の政策によって支えられていると見る。米国の投資家にとってはヨーロッパ株がその強気の中心である。

**肥満の増加

現在世界では成人の8%にあたる3億8200万人が肥満の状態にあり、年に5480億ドルの財政負担となっている。2035年までには5億9200万人になると予想されている。糖尿病の薬は360億ドルを売上ているが2018年には600億ドルになると見込まれている。