2013年11月7日木曜日

描かれた戦国の京都 洛中洛外図屏風を読む(3) 上杉本 歴博乙本 洛中洛外図以後


最後は上杉本と歴博乙本。そしてそれ以後の洛中洛外図の位置づけなどについて。


上杉本

・上杉本は、狩野永徳が描き、織田信長が上杉謙信に贈ったというので有名である。上杉本は決して突然現れたわけではなく、歴博甲本や東博模本などの先行する屏風の流れの上に位置し、特に歴博甲本の直接の影響を受けて成り立った絵画であるのは間違いがない。

・上杉本は十三代将軍足利義輝が発注し、上杉謙信が上洛して管領となることを望んで、謙信に与えるためのメッセージとして屏風を作らせたが、完成前に三好・松永の手にかかって非業の死を遂げたため、屏風は狩野英特の手元に残り、上洛した信長がそれを見出して、同盟関係を必要としていた謙信に贈った、というのが現在の通俗的な解釈になっている。制作年代としては1565年9月3日という日付まで提示されている。

・幕府に向う行列の中の輿の中の人物が上杉謙信と特定できる。細川邸を構図の中に残した都合上、空き家には描いていないが、正面には当主の姿を描かないことで、すでに細川氏は不在であることを表現している。

・建物構成としては、義政時代の花の御所、ないし、最盛期の本来あるべき花の御所の姿として描いたようである。門も室町通りに開いた正しい西側の幕府になっている。すなわちこれは事実を描いたものではない。

・幕府の中には左右と後ろに3名を従えた人物が描かれている。前方にも2名が座って控えているため、この人物は高い身分を持ち別格の扱いを受けていることが明らかであり、義輝と推定される。屏風の中では、おそらく謙信が到着するという知らせを聞いて面会に出向くところという設定なのであろう。

・近衛邸では朱色の直衣を着た人物が門を出ようとしているが、これは近衛前久であろう。前久と義輝は従兄弟同士の間柄であり、謙信を訪ねて越後に下るなど前久自身活発な活動を行っており、謙信を交えたこの三者の絆は非常に強いものがあった。

・絵画としては中心主題が変わっているのにも関わらず、既存の屏風を流用している。しかしアップデートをしていないかといえばそうではない。全面的な書き換はせず、その上に新しい要素を若干加えているのが上杉本なのである。空想の花の御所に住み、死者たちを従え、来ることのない上杉謙信を待つ将軍足利義輝。これが上杉本が書いたものであり、その末路はすでに予見されていたに等しいといえる。

・また都市構造の客観的な描写より、むしろ風俗自体に関心が移ってきている。これは洛中洛外図屏風が次第に、名所絵、風俗画としての性格を強め、市街の描写が簡略化していく流れを示すものといえる。

・画中では二回正月が現れるように早回しになっている。これはハイライトシーンである花の御所や細川邸、三好邸、松永邸のあるあたりが寂しい冬景色になってしまうことを避け、華やかな新春の行事をそこにも描き、謙信の行列にも、正月の挨拶に来る場面を意味づけを持たせたかったからだと推測される。

歴博乙本

・細川邸は真ん中が空いてしまい、誰が中心なのか解らなくなってしまっている。中心的な主題として描いたというよりも、構造上のお約束なので描いた感がある。幕府は左隻中央下部に描かれており、花の御所を意味しているのは明らかだが、影が薄くまた主人公らしき人物も見出すことができない。このほかに有力な武家屋敷なども描かれていないようであり、全体として政治的主題を中心にした絵だとは考えにくい。

・つまり絵の制作目的が違う、ないしは変わってきているのであり、発注者もおそらく歴博甲本や上杉本のような権力者ではないと考えられる。

・京都に政治的なシンボルができるのは1587年に聚楽第が完成する時であり、それまでは実体はなくとも、細川邸や花の御所がお約束として描かれ続けたものと考えられる。

・室町幕府の儀礼体系では、緋毛の鞍覆いが身分の高さを示す表象だったが、江戸時代の絵画では虎皮になる。

洛中洛外図以降

・京都も応仁の乱以後は、領主の集住地である上京と、町人を主体にした下京とに分かれて再生する。信長は両者の中間に二条所を作り、秀吉が御土居で京都を一体化した都市に改造する。

・秀吉は関白政権という形態を取ったので京都は権力の中心地になった。その時の権力者とその都市の風景は、聚楽第図屏風である。

・一連の権力者とその都市の屏風、ないし首都図屏風の系譜の最後を飾るのは江戸図屏風であり、これ以後都、都市全景を鳥瞰図として描く屏風は下火になっていく。特に権力者側が描いたこの種の屏風は、十七世紀前半まででほぼなくなってしまう。それはこの屏風が描かれるのが、都市が勃興し、建設され、その支配者が生まれた時代だったことを意味している。

・洛中洛外図以後はより部分的な名所や祭礼を描く絵画が増加する。都市を見る視点が、支配者のものから、名所を訪れる観客に変わっていることがわかる。

**ウクライナ、シェールガス開発へ

Chevronと当初3億5000万ドル、最大で100億ドルの投資に署名した。Chevronはこれで西ウクライナに存在するシェールガス採掘の権利を獲得した。ウクライナの大統領は2020年までにはガスを自己供給できるようにし、楽観的シナリオであれば輸出することも可能であるとした。ウクライナは2006年から2009年にかけてロシアのGazpromと価格を巡って供給量を減らされおり、またロシアはウクライナ製品の輸入を禁止している。

**CFTC、ポジション規制へ

現在でもショートスクイズを避けるために、最後の数日間は規制が行われているが、これを拡大しようというものである。この規制は28のコモディティをリンクさせたものになる。ただしヘッジで使っているトレーダーはこの規制から免除される。

**韓国の現状

韓国は去年2%の成長を遂げ、今年は2.8%の成長が予想されている。しかしこれは金融危機前の10年の5%には劣る数字である。韓国はこれまで先進国の真似をして成長してきたが、この道は終わったされる。またコングロマリッドが雇用する人数もオフショアなどに移動していることもあり、徐々に減っている。Park大統領はこれに対し、creative economyを掲げビルゲイツやザッカバーグ、ラリーペイジなどからのアドバイスをもらうようにし、起業がしやすい環境を整えている。

ebb 衰退

日経平均終値:
東証一部売買代金:1兆9044億
マザーズ売買代金:1278億
最高値銘柄:
最高値銘柄数:5
最低値銘柄数:7
売買代金上位:浅沼組

S&P終値:
S&P売買高:
最高値銘柄:PG VOYA
最高値銘柄数:138
最低値銘柄数:23
売買代金上位:TSLA MSFT EBAY CHK