2013/12/05
国境の南、太陽の西
文学に限らない事なのかもしれませんが、特に文学は読んですぐにとりあえず感想を書いておかないといけないかもしれないなと。後で書こうと思っても話の筋を思い出すだけでも一苦労だし、そのうえ感情的なインパクトも薄れてしまっている。なにより意欲があまり沸かない。
ということで忘れないうちに、今日で読み終えて2日目の、『国境の南、太陽の西』を読んで感じたことを書いてみたい。
村上春樹は今まで読んだことがなかったですが(なにしろナウシカとかラピュタも見たことない)良く話題にでる人でもあるし、今度ちょうどノルウェイの森が課題本になっていたので、最初の作品から長編だけを順に読んでいこうかなと。
名前だけを挙げると『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ダンス・ダンス・ダンス』と読んで、今回の作品。途中、羊の冒険の先行作品と内田樹が言っていたチャンドラーの『ロング・グッドバイ』も読みました。
目標としては、あと『ねじまき鳥クロニクル』『スプートニクの恋人』『海辺のカフカ』までは良く名前が挙がるので読んでみたいと思っていますが、上下になると読み終わるのが8時間程度かかるので結構大変なんですよね。
で、国境の南ですがいまのところ読んできた中では一番。後半に差し掛かってからはこのまま綺麗に終わって欲しいと思いつつ読んでいました。
既婚者で失うものが以前の作品に比べてより現実的で責任が重くなっているという点や、島本さんとの間に流れる時間、それからなんといっても有紀子とのやりとりがとても良かったです。
有紀子はいわば半歩先に行っている主人公の鏡のような存在であり自らの基準も持っている人物。そんな有紀子と主人公なのに、二人の間にはズレというか埋められないものが存在する。最後の台所のシーンはそんな両者であっても、と感じるととても胸が締め付けられます。
このどうしようもないこと(そうでなければ意味 or 価値が無い)をお互い持っていても、あるいは持っているからこそ袋小路に入ってしまう。でも持っていないと意味がないのだから、それは成り立たない。そんな寂しさが最後にはぎゅっと込められていると感じました。
うーんうーんって唸りたい。
ちなみに今のところの次点はハードボイルド・ワンダーランド。ノルウェイの森も良かったですし、話すところも多いと思いますが、突然饒舌になった感があってその分がちょっと。とはいえ、渡辺君も直子もミドリも良かったです。
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