2013年12月28日土曜日

今年を振り返る③ Financial Timesの一面


今年の3月からFT紙を購読する事にしました。物理的な新聞の配達は1日遅れで、日経新聞が印刷している模様。全世界で44万部発行。日本では8000部らしいです。

解らない単語が多いものの、市場に関する背景知識で補いながらなんとか日々読んでいます。カバレッジが広く、世界の多くのニュースに触れられる事ができるのは歴史好きには嬉しいところです。参考になるデータや写真が多いのも良いです。

一面もドメスティックではなく世界的な話題になるので、A2のクリアファイルを買って保存することとしました。

今年で印象的なのは参議院選挙が7月にありその結果、秘密保護法が可決しているという事実でしょうか。テーパリングという単語は今年で一生分使いました。

・米国影響力低下
・QE縮小
・中国の変調
・日本の右極化
・社会の不安定化
・ビットコイン
・3Dプリンタ

など色々ありますが、後年になり振り返ってみると2013年という年はどのニュースが一番、歴史的な出来事とされるのでしょうか。同じものが提示されても、どれが最も重要なのか解る人物が天才だと塩野七生は喝破しましたが、凡人の私にはさっぱり解りません。

まとめてみると、ぱっと見ていくのとは違って、タイムラグの分だけ考えている感じになります。個人的な経験として落とすにはそういう時間が必要なのでしょうか。なかなか面白いものです。

ということで時系列順に一面を紹介したいと思います。


2013年はイラク戦から10年、金融危機からは5年でした。



中国では3月に胡錦濤から習近平体制へ。政権交代は10年単位なので、共産党がこのままであれば次は2023年なのでしょうか。


ロシアのタックスヘイブンとして機能していたキプロスが、ギリシア関係投資で焦げ付きユーロに援助を依頼。

当初の銀行預金全てに課税という案は猛反発を受け、最終的には10万ユーロ以上の預金者に課税というところに落ち着いた。

これは他人事ではなく、いつか日本をはじめとする先進国でも行われるのでしょうね。怖す。

鉄の女サッチャー元首相死去。享年87歳。労働組合改革や規制緩和を推し進め、イギリスを復活させた。フォークランド戦争も勝利に導いている。


Fedが資産買い入れを縮小する観測が流れはじめ、金価格が急落。2011年には1900ドル台を記録したが、現在は1200ドル。


マンチェスター・ユナイテッドを27年に渡り率いたアレックス・ファーガソンが退任。優勝回数はプレミアリーグ13回、チャンピオンズリーグ2回、FAカップ5回。


5月中旬にバーナンキがテーパリングを示唆し、世界の市場が大荒れ。特にそれまで盛り上がっていた東京市場は、1日に日経平均が1500円下がるなどのジェットコースター相場に。


トルコではイスラム派と世俗派の争いが表面化。五輪招致に競争に影を落とした。


テーパーリングの影響は、エマージングマーケットにも大きく波及。


中国はシャードーバンキングを締め上げようと資金引き締めを行ったが、短期金利が急騰。結局、資金供給をすることになった。これは年末にもまた発生している。


2011年にムバラク政権を打倒したエジプトだが、その後の処置は落ち着かなかった。7月には軍部と前モルシ大統領支持派と激突した。


ECBとBOEともにフォワードガイダンスを導入。


7月に行われた参議院選挙で自民党が勝利しねじれを解消。その結果、秘密保護法があっさり可決した。


収まる場所のないエジプト。ただし株価は復調。


毎年恒例のデッド・シーリング抗争は早々に終了。来年が中間選挙だからそうです。


2000年からMicrosoftを率いてきたバルマーが退任。株式市場はこれを好感し株価は上昇した。


8月に米国はシリアと戦争をしたがったが、世論に反対され鉾を収めた。


MicrosoftがNokiaの携帯事業を買収。バルマーの置き土産。


5月のテーパリング発言の火消しに追われるバーナンキ。テーパリングやるやらない詐欺。


米国とイランが和解。背景にはシェールガス革命があり、中東への負担を下げたいという意向もあるとかないとか。イスラエルは最後まで抵抗したものの、最終的には話合いの方向へ。


9月のドイツではメルケル首相率いる与党が大勝し、3選目を決めた。12月には2大政党による大連立政権を発足させた。


バーナンキの後任にイェレンが決定。FRBの総裁としては初の女性になる。


一時代を作ったBlack Berryが巨額の損失を計上。前述したNokiaも携帯事業を売却など勢力争いの行く末が見えた年。


Twitterが上場。今年もっとも注目されたIPOとなった。


フィリピンに大型の台風。


中国が戸籍制度の緩和、自由価格決定システムなどの改革を示す。


元南アフリカ大統領のマンデラ氏が死去。享年95歳。アパルトヘイト撤廃に尽力した。


アベノミクスから1年。改めて2%達成するためにはなんでもすると表明。


QEの縮小を決める。後任のイエレン氏に対し道筋をつけた。


一面で追えなかったのは、ビットコインとアイルランドの復活のあたり。来年はとり逃しを少なくしたい。


**トルコ エルドガン首相家族に汚職捜査の手

**シーメンス ガスタービン部品に3Dプリンタ

**シリアとロシア オフショア石油開発で調印

**安倍首相 靖国参拝 中国を刺激

**ロールスロイス 今後10年の間に貨物を自動化

**所得のバランス

1988年から2008年にかけて所得が増加したのは、エマージング諸国の中産階級とトップ10%のリッチ層であり、逆に減少したのはサハラ以南のもっとも貧しかった地域と、先進国の中産階級である。ジニ係数でみると、アイルランド、スペインが群を抜いて高い。

米国の所得上位10%が全体に占める割合は1920年代から1940年代までは45%であったが、戦後30%前半まで下落した。しかし80年代の規制緩和ののち再び増加し始め、現在は過去最高の数字となっている。

世代間格差は増加し、老後のためには相続が大きくなるが、所得が低い層ではその相続もほとんど足しにならないのが明らかだ。