2014/03/09

イリアス 下


後半は戦闘も佳境にささしかかり、いよいよアキレウスが登場してくる。ヘクトルとの一騎打ちはじらされた分だけようやく感がでてくる。ただし当時は全ての歌をやるわけではなくその都度リクエストに応じて歌われていたようだ。

文学としては登場人物に立ち入った心理描写はないのが特徴だろうか。アキレウスの怒りというものが全編を貫いてたように思える。


第十三歌 船陣脇の戦い

ゼウスの虚を衝いて、ポセイダオンがアカイア勢の応援にかけつけ、両アイアス始めアカイア勢を激励して立ち直らせる。

第十四歌 ゼウス騙し

再び劣勢となったアカイア勢。アガメムノンは再度引上げを提案するが、オデュッセウスとディオメデスに諌止される。ヘレが一策案じ、アプロディテと眠りの神の協力を得て、色仕掛けでゼウスをイデ山上に眠らせる。その隙にポセイダオンアカイア勢に活を入れ、アカイア勢は着々と戦果をあげる。

第十五歌 船陣からの反撃

目を覚ましたゼウスはヘレの謀略に激怒し、ポセイダオンを戦場から引上げさせ、アポロンにはヘクトルを再起させ援護せよと命じる。トロイア勢はヘクトルを先頭に攻め立て、船に火を放たんとする。

第十六歌 パトロクロスの巻

アカイア勢の苦戦を見かねたパトロクロスは、アキレウスに歎願し、彼の武具を借り戦場へ向う。彼の奮戦によってアカイア勢は敵を船側から撃退し追撃する。パトロクロスはサルペドンを斃し、その骸をめぐって激戦となる。しかしアポロンによって戦闘力を奪われたパトロクロスは、ヘクトルによってとどめを刺される。

第十七歌 メネラオス奮戦す

パトロクロスの遺体を守って、メネラオスが勇戦するが、パトロクロスの身につけたアキレウスの武具はヘクトルに奪われる。アテネの助けもあって辛うじて、パトロクロスの遺体の確保に成功する。

第十八歌 武具作りの巻

パトロクロスの死を知らされたアキレウスは激しく歎き、出陣を決意する。母テティスはヘパイストスに武具一式を作ってもらう。

第十九歌 アキレウス、怒りを収める

母から武具を受け取ったアキレウスは再び戦場に立つ決意をする。アガメムノンはアキレウスを訪ね、両者は和解し、約束の品々が渡されれる。出陣するアキレウスに名馬クサントスが人語を語り、彼の死期が迫っていることを予言する。

第二十歌 神々の戦い

ゼウスは諸神に戦闘への介入を許す。アカイア勢には、ヘレ、ポセイダオン、アテネ。トロイエ勢には、アポロン、アレス、アルテミスが応援に出動する。ヘクトルとアキレウスとの対決は、アテネとアポロンがそれぞれに応援し物別れに終わる。アキレウスは他のトロイエ人を次々に倒していく。

第二十一歌 河畔の戦い

トロイエ勢を追撃するアキレウスは、河辺で多数のトロイエ人を討つ。河が屍で埋まり、怒った河神がアキレウスを激流で苦しめるが、ヘレが火神ヘパイストスを介入させ、河神を屈服させる。トロイエ勢は、アポロンがアキレウスを騙している隙に、トロイエ城へ逃げ込む。

第二十二歌 ヘクトルの死

ヘクトルは両親の歎願も聴かずに門外に留まってアキレウスを迎え撃つ。アテネの助勢もあり、アキレウスはヘクトルを討ち取る。遺体を車につけて走り廻り陵辱する。

第二十三歌 パトロクロスの葬送競技

アキレウスはパトロクロスの遺体を火葬し、様々な賞品を賭けて葬送競技を催す。最後の槍投げでは戦わずして、アガメムノンの勝利を宣言し、彼への恨みが全く解消したことを暗に示す。

第二十四歌 ヘクトルの遺体引き取り

アキレウスはヘクトルの遺体を傷つけることをやめないが、さすがに神々も見かね、ゼウスはテティスに命じて、遺体を返すようアキレウスに説得させる。プリアモス王は、アキレウスの陣屋を訪れ、ヘクトルの遺体を受け取り、トロイエでその葬儀を営む。


**米国債投資家は引き続き用心

今年末の利回り予想が割れている。一つはtaperingの影響により3.5%、もう片方はデフレ圧力が続き2%だとそれぞれ予測している。最大の投資家である中国は政治的問題や輸出先導から内需拡大へのシフトなど不確実な要素が残る。二番手の日本も金利が上がるとなれば、すかさず国内債券へとシフトが起こるだろう。三番手のサウジアラビアも近年は分散を行っており全てが米国債とはならない。

**デトロイトの債権者

退職金には90%、現役職員には2/3の給与を支払う一方で、債権者には20%の支払いしかしないことを決定した。地方債では過去20年でもっとも大きな損害となった。デトロイトは180億ドルの負債を抱えている。

**米中は新しい冷戦か

中国が海軍を増強しているのは、19世紀に海軍を軽視した結果を踏まえての反省からだ。また石油もマラッカ海峡を通ってくるが、現在はそこを米軍が管理している。

米国は中国の拡張策に対しAirSea Battleという計画を作成している。これは事が起こった場合、ネットと宇宙から攻撃すると共に、中国本土を爆撃し海軍、監視基地も破壊するという徹底したものである。しかしこれにはコストが高く、戦争の終わらせ方も判らない、また米ソ冷戦のような軍拡競争を招くとの懸念もある。

それらに対しナポレオンがされたような大陸封鎖策のものも提案されている。こちらはコストが相対的に低い。