2014年4月14日月曜日

2014年4月 マーク・ファーバー  まとめ

Great minds discuss ideas, Average minds discuss events, Small minds discuss people

You can tell whether a man is clever by his answers. You can tell whether a man is wise by his questions.

■面と向き合って会話をすることは大事だ

モバイルテクノロジーはTVやインターネット、飛行機といった技術の進展と同じで否定すべきものではないが、面と向った会話の無視は重大なミスだ。

友情を深める、会話能力、知識や知恵を得ること、マナー、リラックス、笑い、お互いの理解や愛情といったものは面と向かいあった会話がもたらすからだ。

我々が人に接する態度を身につけるのに採用するのはピグマリオン効果だ。映画マイフェアレディが示すように相手の様々な期待に沿ってコミュニケーションを我々はするし、会話では言葉ではない事で多くの事を示している。

またモバイルやSNSでは他人の経験をその人のように経験するこができない。

■言語によるパフォーマンスについて

Economistは外国語能力が給与に与える影響は2%程度だが、その度合いは言語によりばらつきがあり、ドイツ語、フランス語、スペイン語という順になりこれは需給の関係であると述べている。

また同紙では、世界で中東諸国を抜いた豊かなトップ10の国々では3ヶ国語しゃべることができるのが典型的であり、シンガポール、スイス、スカンジナビア諸国を挙げ、動機は色々あるのだろうが、輸出先の言語を学ぶ必要があるというのがもっもらしいと述べ、楽観的な見解によれば2050年には世界の半分が英語を話すようになるという。

しかし金銭ベースで測る研究には大きな疑問があるとしている。人生は金銭的報酬だけではなく、他の要因もあるからだ。

■コンセンサスについて

Morgan Stanleyによればアナリストのコンセンサスは一般的に実際の数字の160%であるという。需要にしろ供給にしろ度々過大な見積もりがなされるが、競争や技術的なブレークスルーは無視されている。

■今後の見通し

最近金は反発したのち下落しているが、1984年から金は3年以上連続して落ちたことがないので、未だ安い所にある。

また1958年以来margin debtのGDPに対する比率は1%前後であったが、2%を越える局面があった。それは2002年と2007年だ。しかし今はその比率は3%を越えてる。

現在コンセンサスとして議論されているのはデフレと低成長だがそれは誤っている。実際はもっとコントロールの難しいインフレが問題になるはずだ。

■感想

米市場はテクノロジー株も下落しいよいよ調整が始まろうという気配が起きている。FT紙などには負けたヘッジファンドの話も出て来ているが、下落がいま以上に進めばもっと大きな話も当然でてくる。逆に言えばそういう話がでてくるまでは市場は底を打つことはない。

margin debt対GDP比率が現在は3%であるというのは怖い。2%ですら1929年と1987年の暴落を演じたので仮に次に起こったらそれ以上が起こっても不思議ではない。

今後が注目である。

**HTFとETFの関係は粗悪品

Micheael LewisのFlash Boyは大ヒットしているが、意義はそれ以上にある。ETFはバスケット商品だがHFTはその現物とのアービトラージを可能にする。昨今の投資家はますますETFへ投資し現物を持つことは無い。また債券ETFも目をひく。価格が下落したとき、ETFを扱うひとは困難な状況に置かれるだろう。ETFとHFTの間には怪しいインセンティブが働く要素がある。

**米非農業部門雇用者数改善は前月比19万2000人増

12月のtapering開始による3週連続の弱い数字や、寒波の影響で懸念されていたが順調な経済拡大を示した。労働参加率も去年の秋以来の63.2%と改善した。これらの数字はFedの更なるtaperingを後押しするものと考えられる。

**SNSが変えるインドの総選挙

若い人や地方の有権者へのアプローチとしてインドではますますSNSが注目を浴びている。インターネットに接続する人は2億人を越え重要な変化点を越えた。新聞の社説が未だ強い影響力があると懐疑派もいるが、Youtubeでの双方向のやり取りをModi首相は行っている。