2014年8月9日土曜日

FTとか相場観とか 20140804~20140809

**ロシア、欧米からの食糧輸入を制限か禁止

理論上は欧米、カナダ、日本、オーストラリアから輸入食糧を禁止することができる。ロシアは40%以上を輸入しているので、同国の小売業者によればすぐに国内製にシフトするのは不可能だという。また中央銀行によれば輸入禁止を行えば7.9%になっているインフレ率が更に加速すると警告している。

**2014年上半期読んでおくべきビジネス本16冊

1.The Boom : How fracking ignited the American energy revolution and changed the world

2.China's Second Continent : How a million migrants are building a new empire in Africa

3.Dragnet Nation : A quest for privacy, security, and freedom in a world of relentless surveillance

4.Fragile by Design : The political origins of banking crises and scarce credit

5.The Glass Closet: Why coming out is good for business

6.The Hard Thing About Hard Things: Building a business when there are no easy answers

7.The Innovators : How a group of hackers, geniuses, and geeks created the digital revolution

8.Shredded: Inside RBS, the bank that broke Britain

9.Capital in the Twenty-First Century

10.Creativity, Inc : Overcoming the unseen forces that stand in the way of true inspiration

11.Flash Boys : Cracking the money code

12.GDP : A brief but affectionate

13.Hack Attack : How the truth caught up with Rupert Murdoch

14.House of Debt : How they(and you) caused the Great Recession, and how we can prevent it from happening again

15.The Second Machine Age : Work, progress, and prosperity in a time of brilliant technologies

16.Sons of Wichita : How the Koch brothers became America's most powerful and private dynasty

**南アフリカのAbil bankが過去最大の赤字

南アフリカにおける無担保ローン最大手のAbil bankは7億1000万ドルの赤字になる見通しと発表し、株価は-60%下落した。同行はハイイールドの無担保ローンを積極的に貸し出していたが、成長率が再び2%以下になることでそのモデルが難しくなっていた。中央銀行も去年同行のモデルは持続不可能であると警告していた。


**東証は日経の予測記事を見てみぬ振り

ガンホーのプレスリリースは7/30だったが、7/23に平均を50%上回る出来高を伴っていた。原因は日経プレビューの記事で、決算発表の6日前であった。東証は問題視していないようだが、海外投資家からみるとこういったものは不審に繋がる。

**ムンバイの住宅事情

国の平均所得10倍、Rs60000(981ドル)を月に稼ぐ働くエンジニアでもムンバイに自宅を持つことが難しいと紹介されている。通勤に片道2時間かかる郊外の家でもRs1000万するといい、ムンバイ中央では家賃がRs15万~Rs20万するという。

不動産売買も税負担を嫌って当事者同時の話し合いで決まってしまうので、当局が出している数字もまったく信用に値しない。一説によるとムンバイの不動産価格はインド人の平均所得の580年分だという。ブラックマネーなどを不動産にとりあえず不動産に変えてしまうことや、開発禁止区域が広いことなどが原因としてあげられている。

**ロシアが飛行制限措置を検討

対露制裁への報復措置としてヨーロッパとアジアを結ぶシベリア空域の制限をロシア政府に命じた。このシベリア空域の使用によりヨーロッパのエアラインは4000kmの短縮になり最大で3万ドルの節約になっている。これは1970年代に締結されており、Aeroflotはこれにより年に3億ドルの収入となっている。


**第一次世界大戦勃発から100年

FT誌ではドイツは第一次世界大戦を忘れているという記事を掲載している。実際メルケル首相もドイツは第一次世界大戦の国としての記憶を失っていると発言している。一方でドイツはドイツで第一次、第二次世界大戦で死んだ兵士を罪と離して語ることが難しいという事情も語られている。日本からみるとドイツは戦後政策を上手くやったように語られるが、実際はドイツ人も忘れようとする力が大きく働いているようだ。

**リスク許容度範囲内に留まっているファンドは18%

Aquila Capitalによる調査によると101ある機関投資家のうちリスク許容度の範囲内に留まっているのは18%に過ぎないと明らかにした。他の多くはダウンサイドのリスクを投資家に説明していないとし、許容できるリスク以上を取るのはボラタイルな相場環境かベンチマークを下回るリターンしか得られないときであるという。またオエペレーショナルリスク、流動性、カウンターパートリスク、キーマンリスク、リーガルリスク、規制リスクなどは定量化が難しいということも述べられている。

**スーパーヨット売上 リーマンショック前の水準に戻る

2014年上半期のプールや体育館などを備え付けた大型ヨットの売上は221隻と去年より1/3増え、リーマンショック前の水準に戻った。しかし新造船は現在360隻だが2008年には587隻であり、また価格もリーマンショック前よりは低い。中国は次のヨット大国になると期待せれているが、貧弱なインフラにより購入意欲が削がれている。


■相場観

日本株については2週間ほど転換点を間違えたがまずまずだろうか。とにかく今のフェーズは『命を大事に』の一点である。値動きはあるので取れそうに見えるからついついやってしまいがちだが、ここはなにもしないという選択をがんばってすべきである。

なぜか。いままで何度もやって失敗してからだ。もう少し言えば上げ相場できちんと大きく取っていれば、この局面では大きくとれない事は知っているわけだから、わざわざ難しい上に大きくとれない場所をやる必要もないだろうとなってくる。

相場は心理が核であるのは間違いないが、技術の向上に伴う心的変化もあるので、結局両者が必要とされる。

それから海外もようやく下げてきたが、結局年初からウクライナ問題はあったわけだし、QE終了もわかっていたわけで、年初は悪い材料にも反応しなかった相場、いまは良い材料にも反応しなくなった相場であるというのが的確な説明だろう。

ニュースは相場の後を追いかけてくる。今回もそういうこと。

もし今後も順調に相場が下落局面に入っていくとすると、少し先になるがジャンク債に大きく投資していた金融機関なりヘッジファンドの危機が報道される。それから大幅なショック安。最後は中央銀行が出てきて流動性を供給となる。

が、バブルの本尊が中央銀行なので今回はこのパターンが通用するのかが焦点になってくる。金利がもし反転して上げ方向に入ったら、企業業績は軒並みアウトになり、今回派手に資金を集めていた周辺諸国のソブリン問題にもなってくるだろう。そして中国がいい感じで熟れて来ているのでここに火がついたら世界中が対処に困るかもしれない。

中央銀行に疑問符が付く場合の実戦経験はないので、自分でもどのような展開があるのか解らない。

って書いてたら金曜日のアメリカそこそこ大きな戻りをしていたので相場は解らない!